看護師として働いていると、人間関係の悩みは避けて通れません。
「また今日も苦手な先輩と一緒か…」
「質問したいけど、怒られそうで聞けない」
「無視されてる気がする」
そんな思いで出勤するのがつらくなっていませんか?
この記事では、私自身の看護師経験から、人間関係に苦しんだときの実体験や、今すぐできる対処法、そして「逃げてもいい理由」についてお伝えします。
体験談|「人間関係がつらい」だけで辞めてもいいの?
私が看護師1年目だった頃、最初に配属されたのは外科病棟でした。
新卒で右も左もわからない中、怖い先輩ばかりで、質問するのも震える毎日。わからないまま行動してミスをすると、さらにきつく責められる――。
3ヶ月で体調を崩し、出勤時に涙が流れ吐き気が出るようになりました。
朝が来るのが怖くて、布団から出られない日も。
最終的に私は「辞める」という選択をしました。
当時は「たった3ヶ月で?」「甘えてるのかな」と自分を責めもしましたが、いま思えば、限界を迎える前に離れたことは正解だったと心から思います。
看護師の人間関係がつらくなる原因とは?
1. 女性社会・縦社会の圧力
看護師の職場は女性比率が高く、暗黙のルールや「空気を読む」ことが求められがち。
経験年数がものを言う世界でもあり、「新人は黙って学べ」という風潮が残っている現場もあります。
2. 感情的な指導・無視・いじめ
「指導」と称した人格否定、感情的な注意、大勢の前で怒鳴る。
また、無視・陰口などいじめが横行している職場も少なくありません。
3. コミュニケーションが苦手な先輩・後輩
先輩が説明下手、指導に愛がない、一方で後輩に配慮しない場合、ストレスは倍増。
関係性が築けないと、報連相さえ困難になります。
人間関係のストレスがもたらす心と体への影響
- 出勤前に吐き気・動悸がする
- 頭痛や腹痛が続く
- 食欲が落ちる、眠れない
- 仕事のミスが増える
- プライベートでも無気力に
これらは心が限界サインを出している状態です。
「我慢すれば慣れる」と言われるかもしれませんが、身体が壊れてからでは遅いのです。
私が試して効果があった対処法3つ
1. 苦手な人との関係は「最低限の業務連携」に割り切る
人間関係を良くしようと頑張りすぎると、逆に疲れます。
私は「これは仕事。挨拶・報告・連絡・相談だけはする。あとは深入りしない」と決めてから、少しラクになりました。
2. 職場以外に「愚痴れる場」を作る
仲の良い同僚や、看護師以外の友人、カウンセラー、SNSの匿名アカウントなど。
気持ちを吐き出せる場所があると、ストレスが軽減します。
3. 自分の感情を「否定せず」受け止める
「つらい」「無理」と思うのは甘えではなく、健全な感情です。
「私は悪くない」と肯定することが、次の一歩につながります。
「辞めたい」は甘えじゃない。私がそう言える理由
看護師として働く中で、人間関係がつらくて辞めることに「甘え」と感じてしまう人は多いです。
でも、職場を変えれば、人間関係の悩みから解放されることは本当にあります。
私自身、2回目の職場では人間関係がとても良好で、「こんな病棟もあるんだ」と驚きました。
職場が合わなかっただけで、あなたの人格や能力に問題があるわけではありません。
環境を変えるのは、逃げではなく「自分を守る勇気ある選択」です。
人間関係が良い職場を見つけるカギは『事前に内部情報をリサーチする』こと
ハローワークや求人票ではわからない、実際の職場の雰囲気や人間関係を知るには、実際に働いている人の声をきくことです。
ですが、友人・知人の職場が自分の希望条件と合致するとは限りません。
そのような場合は、内部情報を持つ転職サイトの活用が有効です。
私も過去に、看護師専門の転職支援サービスに相談したことがあります。
事前に「この病院はどんな雰囲気か」「新人の定着率は?」などの内部情報を教えてもらえたので、安心して職場選びの判断材料にできました。
特に人間関係に悩んでいる方には、こうした相談窓口を“情報収集のひとつ”として使うのもおすすめです。
看護師転職サイト『ナースJJ』は「相談だけ」「話を聞くだけ」でもOK。
選択肢を持っておくことが、今の不安を軽くする第一歩になります。
「もう限界かも」と感じたときに思い出してほしいこと
- 看護師の職場は人間関係で疲弊しやすい構造
- 無理して我慢すると、心も体も壊れてしまう
- 苦手な人とは最低限の関係でOK
- 今の職場だけがすべてではない
- 情報収集を始めることが「気持ちの余裕」につながる
今のつらさを「我慢するか辞めるか」ではなく、「話してみる」「情報を集めておく」という選択肢もあります。
看護師専門の転職支援サービスでは、現場の雰囲気や人間関係に関する情報も聞ける場合があります。
必要になったときのために、そうした窓口の存在だけでも知っておくと、少し心が軽くなるかもしれません。