看護師を辞めたい理由と悩み別の対処法

看護師を辞めたい理由と悩み別の対処法

「もう辞めたい」。
その言葉を、頭の中で何回つぶやいたかわからない——そんな時期を過ごしていませんか?

私は看護師14年目で、転職を5回しています。
外科、内科、精神科、クリニック、派遣。
いろんな職場を経験しましたが、「辞めたい」と思ったことは一度や二度ではありません。
外科病棟にいた頃は、通勤中に涙が出たり、食事がとれなくなったりしました。

だからこそ、今つらいあなたに伝えたいことがあります。
「辞めたい」の中身は、人によってまったく違うということです。
人間関係なのか、夜勤なのか、それとも漠然とした限界なのか。
中身が違えば、ラクになる道も違います。

この記事は、あなたの「辞めたい」がどのタイプかを一緒に整理して、それぞれの悩みに合った記事を紹介します。

目次

まず知ってほしいこと。「辞めたい」はおかしくない

本題の前に、「辞めたいなんて思う自分は、看護師に向いていないのかな」と自分を責めていませんか。

その必要はありません。
命を預かる緊張感、不規則な勤務、密度の濃い人間関係。
これだけの負荷の中で働いていれば、心が「もう無理」とサインを出すのはむしろ自然なことです。

私が最初の外科病棟を3か月で離れたとき、「たった3か月で逃げた」と長いあいだ引きずりました。
でも今振り返ると、あのとき環境を変えたから14年も看護師を続けてこられたのだと思います。

この気持ちの部分をもっとじっくり受け止めたい方は、こちらの記事を先に読んでみてください。

看護師を辞めたいと思ったら、最初に読んでほしい話

あなたの「辞めたい」はどのタイプ?

「辞めたい」と感じたら、最初にやってほしいのは退職届を書くことではなく、つらさの正体を見つけることです。

私自身、転職を考えるたびに「自分にとって何が一番重要なのか」を紙に書いて整理していました。
これをやるかやらないかで、次の職場選びの精度が変わります。

よくあるのは、この4タイプです。

  • 人間関係タイプ:仕事より「特定の人」が原因で消耗している
  • 夜勤・体力タイプ:勤務形態に体がついていかない
  • 燃え尽き・迷いタイプ:はっきりした原因はないのに、限界を感じる
  • 決断済みタイプ:辞める気持ちは固まっていて、動き方を知りたい

ここからは、タイプ別に「どう考えればいいか」と「詳しく書いた記事」をご案内します。

人間関係がつらいあなたへ

「あの人と同じシフトか…」で憂うつになる毎日

看護師の退職理由で、いつの時代も上位に挙がるのが人間関係です。
質問したいのに怒られそうで聞けない。
陰口が聞こえてくる。
シフト表を見て、ため息が出る。

私も外科病棟時代、人間関係とプレッシャーで潰れました。
出勤前に涙が出る生活は、3か月が限界でした。

覚えておいてほしいのは「職場が変われば人間関係も変わる」こと

そのあと転職した内科病棟は、雰囲気が合い2年半働きました。
人間関係のつらさは、あなたの性格の問題ではなく「その場所との相性」であることが本当に多いのです。

我慢しなくていい理由と具体的な乗り越え方は、こちらの記事に詳しく書いています。

人間関係がつらくて辞めたい看護師へ|我慢しなくていい理由と乗り越え方

夜勤で体が悲鳴を上げているあなたへ

「疲れが取れない」は放っておいていいサインじゃない

新人の頃は乗り越えられた夜勤が、年数を重ねるうちにきつくなる。
眠っても回復しない。
休日はほぼ寝て終わる。
これは、体からの警告です。

私が一番長く勤めた病院では、体力の限界やストレスを感じながらも頑張った結果、最後は燃え尽きて退職しました。

夜勤をやめても、看護師は続けられる

クリニック、日勤のみの職場、派遣や単発。
夜勤なしの働き方は思っているよりたくさんあります。
私自身、今は単発派遣という働き方を選び、クリニックから特養、デイサービス、医療児ケアなど、いろんな現場で働いています。

体調を崩す前に知っておいてほしい「自分を守る働き方」は、こちらにまとめました。

夜勤がつらくて辞めたい看護師へ|体調を崩す前に考えたい「自分を守る働き方」

はっきりした理由はないのに、限界なあなたへ

「これといった原因はない」けれど、もう続けられない

人間関係が特別ひどいわけでもない。
待遇に大きな不満があるわけでもない。
それなのに、朝がしんどい。
仕事のことを考えると気持ちが沈む。
原因がはっきりしないぶん、「甘えかもしれない」と自分を責めがちです。

私が最後に常勤を辞めたときが、まさにこれでした。
人間関係にも待遇にも不満はありませんでした。
でも病院の運営方針や教育体制などをみて「このまま居続けても、自分は向上しないな」と感じてしまいました。
そして心も体も疲れ果て、もう臨床から離れたいと思いました。

迷う時期こそ「何が一番大事か」を書き出す

辞めるか続けるかで揺れていた時期、私がやっていたのは、転職先を探して今の職場と比べながら「自分にとって何が一番重要なのか」を考えることでした。
給料なのか、休みなのか、人間関係なのか、やりがいなのか。
優先順位が見えてくると、迷いの正体もつかめてきます。

ちなみに、つらい時期はとにかくストレス発散もしていました。
私は旅行が好きなので、たくさん出かけました。
限界の手前で自分をゆるめることも、立派な対処法です。

辞める前に頭を整理したい方は、こちらの記事が役に立ちます。

看護師を辞めたいあなたへ|転職する前に整理したい6つのこと

辞める気持ちが固まったあなたへ

決めたなら、動き方には順番がある

「もう辞める」と心が決まっているなら、次に必要なのは勢いではなく段取りです。
在職中に動くのか、辞めてから探すのか。
求人はどう見るのか。
退職はいつ切り出すのか。
ここを間違えると、せっかくの決断が後悔に変わってしまいます。

私からひとつだけ、強くおすすめしたいことがあります。
応募や入職を決める前に、一度その職場を見学してください。
求人票や条件だけではわからないことが、現場に立つと見えてきます。
候補に入れていなかった職場が、見学したら印象がよくて選んだこともありました。
逆に、よさそうに見えた職場が「ここは違う」と感じたこともあります。

後悔しない転職の進め方

辞めると決めてから実際に次の職場で働き始めるまでには、いくつかのステップがあります。
順番に沿って動くだけで、失敗の確率は大分下がります。
具体的な進め方は、こちらにまとめました。

転職を決断したあなたへ|後悔しないための6STEP

私が5回転職して思う、「辞めたい」との付き合い方

逃げじゃなく、選び直し

私は14年で5回、職場を変えてきました。
外科病棟は3か月で潰れ、内科は2年半、
クリニックは休みの取りにくさや給与面で半年、精神科は7年働いて燃え尽き、今は派遣という形に落ち着いています。

数だけ見ると多いかもしれません。
でも私は、この5回を失敗だとは思っていません。
そのつど「自分に合う場所」を選び直してきた結果だと思っています。
合わない場所で無理をし続けるより、環境を変えたほうが、看護師を長く続けられました。

働き方は、思っているより自由でいい

ひとつ心残りを挙げるなら、精神科が長かったぶん身体面をみる機会が減って、転職のとき「採血、まだできるかな」と不安になったことです。
「身体科にもう少しいたらよかったかな」と思うこともあります。
でも、その不安も含めて、今は単発派遣という働き方が自分には合っています。

常勤には賞与や有給といった安定があります。
派遣には「合わなければ更新しなければいい」という気楽さがあります。
どちらが正解ということはなくて、そのときの自分に合うほうを選べばいい。
看護師の資格は、それだけの選択肢を持たせてくれます。

まとめ|「辞めたい」は、あなたの人生を考えはじめたサイン

「辞めたい」と思うことは、いけないことでも、弱いことでもありません。
自分の心と体を守ろうとする、まっとうな反応です。

大事なのは、その気持ちの中身を見極めることでした。
人間関係なのか、体力なのか、漠然とした限界なのか、それとももう決まっているのか。
中身がわかれば、次の一歩も見えてきます。
この記事で紹介した悩み別の記事から、今の自分に近いものを読んでみてください。

そして、もし「環境を変えてみようかな」と心が動いたら、私自身が情報収集のつもりで登録してみて、担当者が転職先の内部情報にかなり詳しかったのが印象的だったサービスの正直な感想を、別の記事に書いています。
合わなければ途中でやめてもいいので、話を聞いてみるくらいの気持ちで大丈夫です。

レバウェル看護を実際に使ってみた|登録から相談までの流れと正直なレビュー

この記事は、迷ったときにいつでも戻ってこられる場所として置いておきます。今のあなたに近いところから、読んでみてください。

目次