はじめに
「転職したい」と思っても、実際に何から始めればよいのか迷っていませんか?
この記事では、看護師歴12年・転職5回の経験をもとに、転職活動の全体像と具体的なステップをお伝えします。
計画的に行動すれば、焦らず理想の職場に出会えるはずです。
1. スケジュールをざっくり立てる
まずは「いつ頃までに転職したいか」を決めて、そこから逆算して行動しましょう。
タイミングを誤ると、焦って妥協した転職になりかねません。
- 退職希望日から逆算して2〜3ヶ月前に動き始めるのが理想
- 有給消化・引き継ぎ・次の職場の勤務開始日まで見越す
- 病院の繁忙期(例:年度末や新年度)を避けるとスムーズ
現職と並行して進める場合は、心身に負担をかけすぎないよう、余裕を持ったスケジューリングが大切です。
たとえば私の場合、年度末に退職して新年度に入職するケースが多かったですが、
同時に転職者が集中するため競争も激しくなります。
狙い目は、やや求人が落ち着いた6月〜9月や、ボーナス支給後に退職者が出る12月〜1月です。
2. 履歴書・職務経歴書を準備する
書類選考を通過するためには、履歴書と職務経歴書の内容が重要です。
特に看護師の場合、実務経験の伝え方で印象が大きく変わります。
- 職務経歴書では「どんな診療科で」「どんな患者に」「何をしていたか」を明確に
- 志望動機は「なぜこの職場を選んだか」「自分の強みをどう活かせるか」を意識
たとえば、「精神科で7年勤務し、認知症患者への対応に自信がある」といった具体性があると伝わりやすくなります。
「なんとなく大変だった」だけでは魅力が伝わりません。
また、志望動機に「家から近い」「夜勤がないから」など、条件面だけを書くのは避けましょう。
事業所の理念や方針を調べたうえで「共感した部分」を盛り込むと説得力が出ます。
3. 看護師専門の転職サイトに登録する
転職活動をスムーズに進めるには、看護師専門の転職サイトを活用するのが近道です。
登録後は、専任アドバイザーがあなたに合った職場を紹介してくれます。自分一人では見つけづらい非公開求人や、内部情報(人間関係・離職率など)を教えてもらえることもあります。
- 非公開求人の紹介
- 履歴書の添削や面接練習
- 面接日程の調整や条件交渉まで代行
無料で利用できるので、まずは相談だけでもOKです。複数のサイトに登録して比較するのもおすすめです。
私自身、転職では「ナースではたらこ」、「マイナビ看護師」や「看護roo!」など併用して、
自分に合う担当者と出会えたことで満足のいく転職につながりました。
4. 面接対策をしておく
面接では「なぜ辞めたのか」「なぜこの職場を選んだのか」が必ず聞かれます。
答え方次第で、あなたの印象は大きく変わります。
- 退職理由は「前職を否定する」のではなく、「自分の課題と向き合い、改善したい」という姿勢で
- 例:「急性期での経験を活かして、慢性期でも患者さんに寄り添いたい」
- 転職理由が人間関係や体調不良でも、感情的にならず事実ベースで
また、病院の理念やホームページで特徴を調べておくと、「なぜこの職場を選んだか」の説得力が増します。実際に見学に行って感じた印象を話すのも効果的です。
その他にも、以下のような質問に対する答えを事前に準備しておきましょう。
- これまでの経験で印象に残っていることは?
- チームでのコミュニケーションで大切にしていることは?
- 理想の職場像は?
答えを紙に書き出し、声に出して練習しておくと、自信を持って面接に臨めます。
5. 内定後〜退職までの準備
内定をもらったらゴールではありません。現職を円満に退職し、次の職場へスムーズに移行するための準備が必要です。
- 退職意思はなるべく早めに伝える(できれば1〜2ヶ月前)
- 有給の消化や退職日、引き継ぎのスケジュールを上司と相談
- 退職届は提出前に口頭で話すのがマナー
退職時にトラブルになりやすいのが「引き止め」と「有給取得」。もし強く引き止められた場合は、転職先が決まっている旨を丁寧に伝え、「退職の意思は変わらない」と一貫した姿勢を示すことが大切です。
また、退職日までに必要な書類(離職票、雇用保険被保険者証など)を確認しておくと安心です。
まとめ
看護師の転職活動は、計画的に進めれば決して難しいものではありません。
今回紹介した5つのステップを通して、自分の働き方や理想の環境を見つめ直すことができます。
「不安だけど行動したい」そんなあなたの背中を、この記事がそっと押せたら嬉しいです。