はじめに
「もう限界かも…」「看護師の仕事、私には向いてないかも」と感じているあなたへ。
毎日のように続く激務、人間関係のストレス、夜勤による体調不良。
そんな日々が続くと、「転職」という選択肢が頭に浮かぶのは当然のことです。
実際、私も看護師歴12年の間に5回の転職を経験しました。
そしてそのたびに思ったのは、「もう少し事前に準備しておけばよかった」という後悔です。
この記事では、これから転職を考えている看護師さんに向けて、
実体験をもとに「転職前にやるべき5つのこと」をお伝えします。
焦らず、後悔しない選択をするためのヒントにしていただけたら嬉しいです。
1. 「辞めたい理由」を具体化しよう
まず最初に取り組んでほしいのは、自分がなぜ辞めたいのかを具体的に言葉にすることです。
「なんとなくつらい」「毎朝職場に行きたくない」
そんな漠然とした気持ちのまま転職を進めると、
また同じような職場環境を選んでしまう可能性があります。
以下のように、箇条書きでもいいので書き出してみましょう。
- 夜勤が続き体調が崩れている
- 上司や先輩との人間関係がつらい
- 仕事量に対して給料が見合っていない
- 患者としっかり関われずモヤモヤする
こうして整理することで、「次はどんな職場がいいのか」のヒントも見えてきます。
仕事のことを考えると、胃が痛む、吐き気がする、涙がとまらないなど体に支障が出ているときは無理せず休みましょう。
2. 今の職場で改善できないか検討
「辞めたい」という気持ちが強くなると、すぐに退職を考えてしまいがちです。
その前に「今の職場で改善できることはないか?」も一度考えてみてください。
たとえば…
- シフトの調整を上司に相談する
- 他の病棟や部署に異動できないか聞いてみる
- 心身のケアのために一時的な休職を検討する
もし少しの工夫で今の環境が改善できるなら、転職という大きな決断を回避できるかもしれません。
もちろん「無理」と感じたら、転職へ進むことを選んで大丈夫です。
3. 理想の働き方を明確にする
転職活動で最も重要なのが、「どんな働き方をしたいのか」を明確にすることです。
「もう今の職場は嫌!」という感情だけで転職先を決めてしまうと、
また似たような悩みを抱えてしまう可能性があります。
以下のような視点で、自分の理想を整理してみてください。
- 夜勤のない日勤のみが希望?
- フルタイムよりパートや時短勤務が合っている?
- 人間関係が落ち着いた職場がいい?
- スキルアップよりも安定重視?
「何を一番大切にしたいか」をはっきりさせることで、求人選びの軸ができます。
4. 自分の経験・スキルを棚卸し
転職市場では、これまでの経験があなたの強みになります。
看護師として積み重ねてきたことを、いま一度見つめ直してみましょう。
- どんな診療科で働いてきたか
- 印象に残っている患者さんとの関わり
- チーム医療や後輩指導の経験
自分の経験を言葉にしておくと、履歴書や面接でも自信を持ってアピールできます。
「大したことない」と思っていたことが、他人から見ると価値のある経験であることも多いです。
5. 看護師専門の転職サイトで情報収集
「転職=すぐに応募」ではありません。
まずは情報収集から始めるのが安心です。看護師専門の転職サイトでは、以下のようなメリットがあります。
- 病院・施設の内部情報が手に入る
- 非公開求人が多い
- キャリアアドバイザーに無料相談できる
登録だけしておいて、求人をながめるだけでもOKです。
自分がどんな選択肢を持っているか知るだけでも、気持ちが軽くなりますよ。
まとめ
看護師を辞めたいと感じるのは、あなたが真剣に仕事に向き合ってきた証拠です。
だからこそ、転職を後悔のないものにするために、まずは自分自身と向き合う時間を取ることが大切です。
今回紹介した5つのステップを通して、あなたにとって本当に合った働き方を見つけていきましょう。
一人でも多くの看護師さんが、自分らしく働ける場所に出会えますように。